2022年03月23日

仮想環境でisoビルダーを使う方法。vmware workstation player16.2.3 / sparkylinux-6.2-amd64(lxde)

おととい、nekoさんよりコメントをいただき、
APorteus-v22.03.04-x86_64.isoのご案内がありました。
これは、位置づけとしてisoビルダーです。

主要ツールのカスタマイズをしつつ、
好みのAPorteusも作成するものです。

このiso自体も、日本語環境や
ブラウザがないだけで、ふつうにAPorteusです。
環境は、パネルにメニューをおいている
openboxのデスクトップですが。

いま、autofsをoverlayfsの変更に取り組んでいられる、
とのことです。まだ、これには反映されていない
ようでした。lsmodで、overlayモジュールが
動作していなかったので。

ホスト側の共有フォルダに宛てているフォルダに、
Aporteusのisoを移し、vmwareでゲスト起動しました。
で、メニューからisoビルダーを起動してisoを作成する方法です。
live起動上で、共有フォルダを使います。
open-vm-tools、fuse2 fuse-commonを
これもlive上にインストールしました。

ここでどういうわけか、activateコマンドが
ない状態だったので、起動したisoの奥から、
同コマンドを/usr/bin/にコピーしました。
インストールしたものを、
$ sudo activate … し、
$ sudo systemctl start vmtoolsd
vmwareのツールメニューから、共有フォルダの設定をし、
$ mkdir /home/guest/share
$ sudo vmhgfs-fuse /home/guest/share -o auto_unlmount \
-o allow_other &
などして、共有フォルダ内が見えるようになりました。

あとは、通常通り、元となるisoのパスを指定し、、、
あ、workスペースも、共有フォルダにし、
isoビルダー でisoを作成しました。
少し、残念なところではあるのですが、
現に起動しているシステムをインストールする
ことはできません。モジュールスタイルの
linuxであるせいですかね。元となるisoの指定が
可能である必要があります。

isoは、作成できましたが、5時間ぐらいかかりました。
work スペースを共有フォルダにしたのがまずかったか。
テストだったので、
素の状態で、何も追加していません
(追加したら失敗したのもあって)、
つまり、起動したisoと同じものの複製が
できあがりました。日付は、作成当日の日付になります。

時間のかかり方からすると、まことに現実的ではない
方法ですが、cd-rやusb、、、資材の消費なしにできる方法も
なくはない、ということです。workスペース(空き容量)は、
おそらく10GBは見たほうがいいです。

いま、nekoさんは、activate&deactivateコマンドの削除にも、
取り組んでいられるとのことです。 それがoverlayfsへの
変更とリンクしているのだと思います。その途上で、
このisoビルダー(APorteus)がどういう位置づけにあるのか、
私は、ファイルシステムについて知識が足りず、
きちんとは把握できていない状況です。
どのように進展していくのか注目です。

探索好きな方は、こちらです。
https://forum.porteus.org/viewtopic.php?f=75&t=4997
の3番目の投稿(かなり下)に、i486版と併せて
APorteus-v22.03.04-x86_64.isoの
ダウンロードリンクがあります。

↓  ↓  ↓  ↓
じぶん的勝手な予想としては、overlayにすると、
「インストール」がなくなり、liveのまま
設定や追加パッケージとかを保存できるように
なるのかも、と想像したりしています。
そうなるのであれば、仮想環境派としては、大歓迎です。
仮想のhddを2つに別けるのは、簡単なので。


posted by ブログ開設者 at 10:09| Comment(4) | linux | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブログ開設者様

早速のご使用ありがとうございます。

以下ご指摘頂いた問題点に対してのものです。

1."overlayfsの変更...これには反映されていないよう...lsmodで、overlayモジュールが動作していなかった..."
-->
OVFSで空間作成されている確認は
cat /etc/fstab
で、"rootOV / overlay 0 0"の存在で確認できます。
尚overlayFSがカーネルに実装されているかの確認は
cat /proc/filesystems
で、"nodev overlay"の存在で確認できます。

2. "activateコマンドがない状態だったので"
-->
overlayFSで空間実装した為、ブート後のモジュール追加削除機能はありません。
しかし"ln -sf"コマンド機能を使用してこの機能を一時的に提供する隠し技はあります。
% sudo ln -sf Activate /usr/local/bin/activate
これでactivate/deactivateコマンドが使用できるようになります。
但し多使用すると不具合が出る場合があります。
この為、隠しとしています。
尚モジュールの追加削除は、ブートパラメータextramodで指定したデレクトリーに
モジュールの追加削除を行い、再ブートで実現する事を想定しています。

新版APorteusはAUFSパッチ込でビルドされたカーネルでも走行します。
しかし同じくactivate/deactivateコマンド使用は不可です。
この時、この隠し技でactivate/deactivateコマンドを復活させた場合、
不具合が出る事も無く安定的に使用できます。

3. "残念なところではあるのですが、現に起動しているシステムをインストールすることはできません。"
-->通常の"インストールすること"とは実態の有るファイルシステム上に
/bin,/etc,/lib,/usr,/optを展開設定する事ですが、
Porteus、APorteusやLIVE版の場合、一時的に作られたファイルシステム上にこれらを展開設定しています。
この為、シャットダウン後には実態の有るファイルシステム上には残っていません。

4. "起動したisoと同じものの複製ができあがりました"
-->構成するArchLinuxのパッケージ群はISOビルダー実行時点での最新版に置換されています。
もし、すべてのパッケージの版数更新が無い場合は日付が変わった新規ISOは得られません。

5. "時間のかかり方からすると、まことに現実的ではない方法です"
-->このご指摘はAPorteusの本質的問題点です。
以下の事項に対処する良い方法がありませんでした。
(1)ArchLinuxのローリング・リリース方式
パッケージ間での整合をとる為には最新版で揃える必要があります。
それでも不整合が発生する場合も多々あります。
(2)多国言語版の提供とISOサイズ最小化
ISOサイズを無視して全言語情報を提供する方法。
全言語情報をネット上に置き対象言語のみ後から追加する方法。
Porteusは後追加方式を採用しています。
(3)複数のディスクトップの提供
提供ディスクトップのISOを全てアップする方法。
これには十分なアップロード場所が必要です。
Porteusは提供ディスクトップのISOを全てアップしています。
(4)ネット資源(アップロード場所)
APorteusは独自のサーバは無く、無料アップロードサイトMediaFireにアップして実現しています。
一時期"ライブCDの部屋"様から提供頂いた場所を借りていましたが、自分の終焉を感じ、お返ししました。

以上の事からISOビルド方式を採用しました。
ビルド時に最新のArckLinuxのパッケージを採用し、
指定された言語、ディスクトップ、追加パッケージでISOをユーザ環境で取得できる様にしました。

(1)〜(4)の与件に対処し、且つご指摘の時間短縮を実現する方法は大きな課題です。

尚、vmwareゲストでISOビルダーを走行させる事は想定外でした。

6. "overlayfsへの変更"
-->
AUFSがカーネルに正式に取り込まれる事を期待していました(今もしています)。
残念ながら未だパッチ提供で実現の儘です。
この為、新版カーネルの度にそのカーネル対応のAUFSのパッチを取得してビルドする必要があります。

AUFS開発者様の多大なご努力で維持管理提供されるパッチも、
遅れ等で正しくパッチが当てられない場合も嘗て多々ありました。
又今後も現在の様に安定してご提供頂けるか保証もありません。

提供している"カーネルビルダー"の維持管理での最大の事項はこのAUFS対応でした。

SLAXの試作で"AUFSを止めOverlayFS採用した"の影響を受け、APorteusも同じ方向へ変更する事にしました。
この変更での最大のデメリットはactivate/deactivateコマンドの中止です。
但し手間ですが再ブートでモジュールの追加削除はできます。

7. "じぶん的勝手な予想としては..."
-->
電源ON
基LINUX走行
基LINUX上でvmware走行
vmware上でAPorteus走行
この様な使用方法は想定外でした。

単純に
電源ON
APorteus走行
の想定でした。

以上ご参考に成れば幸いです。
Posted by neko at 2022年03月23日 13:20
ISOビルダー長時間問題
バグの様で、ご使用中止お願い致します。

ご迷惑かけ大変すみません。
陳謝致します。
Posted by neko at 2022年03月23日 15:48
ブログ開設者様

バグ修正報告です。

[不具合状況]
ISOビルダーでISOを生成すると異常な程の長時間を要する。

[原因]
ArchLinux簡易パッケージ管理(archspm)を使用する度に、その管理データをダウンロードしていた為です。

ローリング・リリース故、使用する度に毎回管理データを取得する事は不一致を避けるベストな方法です。
しかしオーバーヘッドが大きい為、軽減処置が入っています。
この軽減処置がactivate/deactivate機能削除により変更されました。
ISOビルダーからarchspmを使用する時、この軽減処置変更が正しく行われていませんでした。

[処置]
本日修正したISOビルダー
32bit: APorteus-v22.03.26-i486.iso
64bit: APorteus-v22.03.24-x86_64.iso
をアップしました。
32bit版の作成日22.03.26と成ったのは、
22.03.24作成ISOは版数不一致問題でマルチメディアプログラムMPVが動作せず、
数日待って再作成した為です。

以上、ご迷惑を掛けた不具合の報告です。


<雑感>
自分が開発した(シェルスクリプト)プログラムの理解に長時間かかりました。
老化に因る理解力劣化に悲しくなる今日この頃です。
Posted by neko at 2022年03月26日 12:15
>自分が開発した(シェルスクリプト)プログラムの理解に長時間かかりました。

お疲れ様でございます。
お互い、衰えを極力ゆっくりにすることしか手段は、
残されていないようです。年寄り対象のジムでは、
筋肉を付けることに関しては、歳に関係ないと言っていました。
アタマの血の巡りの維持に関しては、質問しませんでした。
Posted by ブログ開設者 at 2022年03月26日 21:20
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