2015年08月29日

ブート雑感。

linuxの殆どは、grub2でブートしている。
だもので、手堅い二段階ブートのmbmをわざわざ
インストールするのも、なんだか面倒で、
このところのマルチブートはgrub2で済ませる
ことが多い。

ただ、grub2付帯ののos-proberなるソフトウェアは、
万能ではなく、拾えないosも多い。
bsd系はだめだった、と思うし、linuxでは、
linux liteなんかもダメだね。拾えたようでは
あるけれど、起動させてみると起動しない。
一時期のintel-ucode.imgがインストールされている
archbangもダメだった。

でも馴れてしまえば、修正は簡単で、
どこをいじれば起動するようにできるかが
判ってくる。要は、当該os本体の/boot/grub/grub.cfg
の### BEGIN /etc/grub.d/10_linux ###にある
記述(「menuentry」から「 }」まで)と同じ内容が、
grub2で起動させたい管理os(linux)の
### BEGIN /etc/grub.d/30_os-prober ###以下に
記述されていれば、起動する。
grub-mkconfig(update-grub)しても
(つまり、os-proberを働かせても)
同じに記述されない場合があるってこと。

どうにもダメなときは、
### BEGIN /etc/grub.d/40_custom ###を
使えば、問答無用で起動するようになるはず。

マルチブートをやるうえでgrub2の欠点は、
子ディストロでカーネル更新をした場合、
親ディストロで、update-grubをしないと、
更新したカーネルが使えるようにならない、
ってことだね。(カーネル更新しても、
記述内容の一切変わらないarchlinuxやarchbangは除く)

この点では、二段階ブートのmbmは便利だ。
mbrにあるmbmからpbrにインストールされている
grub2のブートローダーを呼び出すだけだから。

手堅さでは、断然mbm。
でも、インストールしたosのお約束事で、
pbr(dev/sda1とか)に向かって、
grub-install(grub2-install) --forceするという手間が
かかる。windowsとlinuxひとつぐらいなら、
なんてことはないが、私のように10いくつとか
linuxをやってしまう場合は、これがけっこう面倒。

なおかつ、システムインストール時に、pbrに向かって
grub2(ブートローダー)をインストールできるのは、
ubuntuぐらいで、ブートローダーを
mbrにインストールせざるを得ない
ケースも多い。つまり、一旦、mbmを消すことになる。
osの順位だとか、名前をメモしておいて、
インストールしたディストロを立ち上げ、
grub-install --forceしたあと、
再びmbmをインストールし、
mbm上で名付けを
しなきゃならなかったりする。

そんなこんなで、grub2で、
マルチブートをやってしまう場合が最近は多い。

以上は、従来型のパーティショニングでの話。
uefi-gptでは、かなり話が違ってくる。
mbrで多重マルチブートをやる場合、
拡張パーティション(論理パーティション)を
使うことになるが、linuxであれば、
このパーティションから90%以上は起動できる。
ただ、パーティション番号の中程の番号のところを別な
ディストロなどに入れ替えるときは、注意が必要。
パーティションを削除すると、番号が詰まって、
オール起動せず、な状態になったりする。

この際のポイントは、gpartedを使って、
パーティションを削除せず、
当該パーティションをフォーマットしなおすのがよい。
フォーマットさえすれば、要らない
データは消え、新たにインストールできる
状態のパーティションが準備できたことになる。

最近、仮想環境でのlinuxについて、
質問を受けたりしています。
仮想環境については、詳しいわけじゃないんだけど。
ある特定のディストロについて、ほとんど
情報がないから、たまたまやっていたことで、
私のようなレベルの者に、
質問が来たのでしょう。

原則としては、仮想環境ではなく、マルチブートで
やったほうが、ディストロの真価は判る、と思います。
ま、マルチブートは、失敗して覚えるものだから、
手間と時間はかかります。でも馴れることができれば、
ブートできなくなることへの恐怖心は取れますし、
pc上に広大無辺の自由も獲得できます。

ハウツー的なことを話すと、間違っていたら
たいへんなので、かなり文系的に振って話をしました。
pcでのトライは、じぶんでリスクをとって、
すべて自己責任ですよ。


posted by ブログ開設者 at 08:26| Comment(0) | linux | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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